吸血鬼と言えば、ホラー映画や漫画で描かれる美形の怪物。獲物に鋭い牙をたてて噛みつき、血を吸って仲間に変えてしまう怖い存在ですね。
この怪物の能力、RPG等では『エナジードレイン』などと名付けられ、被害を受けたキャラのレベルや能力値がダウンしてしまったりします。おそろしや。
ところで、このエナジードレインを例えにして、恋愛や人間関係のしがらみを分析した人がいるようです。
一体どのようなものなのでしょうか。
■疲れているときは「エナジードレイン」されやすい
人の気持ちを害して鬱屈した気分にさせる人って必ずどこにでも一人はいますよね。それが運悪く恋人や好きな人である場合もあるはず。
そのような人の感情を吸収してやる気をそぐ人を「エモーショナル・ヴァンパイア」すなわち「感情吸血鬼」と呼んでいるのは、米国のジュディス・オーロフ医師。米紙ハフィントン・プレスに掲載されている彼女の記事によれば、人間関係に疲れて以下の症状がでたとき、あなたはこの感情吸血鬼に取りつかれて「エナジードレイン」されている可能性があるのだとか。
「1.瞼が腫れあがって今にでも寝れそうな状態
2.気分が急降下
3.炭酸系やスナック菓子を貪りたくなっている
4.不安、落ち込み、更には否定的な感情に襲われる
5.とりあえず鬱」
いかがでしょう。ちょっと嫌な職場の人と話した後とか、好みの人の意外な側面を見て「うわぁ…」と心の中で呟きながらこんな気分になったこと、ありますよね。
■感情吸血鬼5パターン
オーロフ医師は、以下の5つのような類型の人間が感情吸血鬼であると説明し、その傾向と対策を列挙しています。
「1.ナルシストなヴァンパイア
自分中心で他人に同調できない。無条件に人を愛することのできない輩。自分の気に入らないやり方には猛然と非難を加える。このような相手に出会ったら、相手は度量が狭いのだと割り切り、いずれ改善するかも…などと甘い思い込みはせず、深入りを避けること。関係が避けられなくても、敢えて対立しないように。
2.被害者意識ヴァンパイア
いつも世界から目の敵にされて不幸なそぶりで「自分なんて…」といじけてこちらの感情をすり減らす。解決策を出しても「うん、でも…」と聞く耳持たず。こういう手合いは話半分で接し、「あなたのことは大事なんだけど、解決策が欲しくないのならちょっとしか相手できないよ」と言うべし。仕事相手がこのヴァンパイアなら、「今締め切りの有る仕事を抱えているから」と態度も加味して伝えること。
3.支配者型ヴァンパイア
こちらの考えや気持ちを支配しようとし、自分のルールに従わない場合には修正しようとする。「何が必要かわかってるの?」が決め台詞。自分から何をするかは告げず、このヴァンパイアを支配しようとしないことがカギ。「助言してくださるのは嬉しいんですけど、自分でやりますから」と自信を込めて被害者面せずに言うこと。
4.話し出したら止まらないヴァンパイア
こちらの気持ちなどお構いなし、こちらがしゃべろうと口まで出かかっているのに話させてくれない。この手の人間は何か言わなければこっちに気を使わないので、邪魔をする覚悟で物を申してもよい。数分話させて、「邪魔したくないんだけど、別の用事があるから…」と言うほうが「うっさい黙れ!」と言うよりはマシ。あるいはもっと礼儀正しく「もしよろしければ一言しゃべらせていただきたいのですが…」と言うこと。
5.ドラマの女王型ヴァンパイア
瑣末な出来事をまるでドラマ仕立てにしてしまうヴァンパイアで、遅刻の理由にインフルエンザや事故をあげて上司を困らせたりする。心をかき乱されぬように落ち着いて深呼吸し、寛容に構えながらも仕事優先、勤務時間のメリハリをつけさせること。」
いかがでしょう。あなたの身の回りにも、このようなヴァンパイアが結構いるのではないでしょうか。また、日頃コミュ力不足を不安の種にされている(自称を含む)非モテの方々も、自分がそれらの特徴を持っているかどうか、確認していただければ幸いです。
■まず自分がヴァンパイアにならないように
もし感情吸血鬼を見かけたら、あるいは出会ってしまったら、オーロフ先生の意見を参考にして、エナジードレインされる前に「うまくやり過ごす」お付き合いを目指してはいかがでしょう。また、まず自分がこれらヴァンパイアにならないためにはどうすればいいか、と考えてみるのも、また一興かもしれません。誰だって、身近な人を知らずに傷付けていることがありえるのですから…。
(後実文人)
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(参考記事)
Who’s the Emotional Vampire in your life? /The huffington post
後実 文人(ごみ ぶんと)
北海道札幌在住のアラサーフリーター。男性。某私立大人文学部卒。特技は英語そこそこ(TOEIC900以上、英検準一級)の他、多少の外国語。10代は非モテDQNバンドマンだったが20代で脱出。海外の英文恋愛関係記事要約のほか、人文書やサブカルの中から非モテの普遍性を探る記事を書くことが目標。色々な人に恩返ししていきたい人生まっしぐら。
Twitter http://twitter.com/BuntoGomi
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